子どもがピアノを嫌がる?その原因と解決法
はじめに:楽しんでいたはずのピアノが突然イヤに?
「最初は楽しそうに弾いていたのに、最近ピアノの練習を嫌がるようになった」
「教室の日になると不機嫌になる…」
こんなお悩みを抱えていませんか?
ピアノは子どもの情操教育にも良く、親としては長く続けてほしいと思うもの。でも、無理に続けさせると逆効果になることもあります。
この記事では、子どもがピアノを嫌がる主な原因と、その解決策を丁寧に解説します。お子さまの気持ちに寄り添いながら、楽しく音楽に向き合うためのヒントになれば幸いです。

よくある「ピアノ嫌い」の原因とは?
1. 練習が「苦痛」になっている
ピアノが嫌になる一番の理由は、やはり「練習が楽しくない」ことです。
上達には反復練習が不可欠ですが、それが単調で退屈に感じたり、「できない自分」にイライラしたりすることもあります。
また、「毎日〇分」と決められすぎると、遊びの時間を奪われるように感じてしまい、やる気が失われてしまうことも。
2. 講師や教室との相性が合っていない
どんなに腕の良い先生でも、お子さんとの相性が合わなければ、レッスンが楽しめません。
「先生が怖い」「話しかけづらい」「いつも怒られる感じがする」といった印象が、徐々にピアノへの苦手意識に変わってしまうことがあります。
3. 親からのプレッシャーを感じている
「もっと上手になってほしい」
「せっかく通わせているのだから頑張ってほしい」
そういった親の思いが、無意識にプレッシャーとなってしまうことも。
たとえば、「どうして間違えるの?」「また練習さぼってるの?」という声かけが、子どもにとっては“責められている”と感じてしまうのです。
4. 成長段階による一時的なもの
子どもは年齢と共に興味関心が変わります。特に小学校中学年~高学年では、自我が育ち始めるため、「なんとなくイヤ」「今はやりたくない」といった時期が訪れることもあります。
これは一時的なものであることも多く、無理に続けさせるよりは、少し様子を見るのもひとつの手です。
嫌がる気持ちをやわらげるための解決法
1. 練習を「遊び」に変えてみる
決まった時間に机に向かって黙々と…ではなく、もっと自由に、楽しく取り組める環境を作ってみましょう。
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こうしたちょっとした工夫で、ピアノ=楽しいこと、という印象が戻ってきます。
2. 教室や先生を見直す
「先生との相性」は、子どもにとって大きなモチベーションの鍵です。
もし教室に行くのを極端に嫌がるようであれば、出張レッスンやオンラインレッスンなど、別の形を検討してみるのもよいでしょう。
先生によって教え方や雰囲気は大きく異なります。「楽しく学べる先生」に出会うだけで、子どもが見違えるように変わることもあります。
3. 親の「応援スタンス」を大切に
「弾けたね!」「頑張ってるの見てたよ」
そんな一言が、子どもにとっては何よりの励ましになります。
間違いを指摘するより、少しでもできたところを見つけて褒める。練習できなかった日があっても、責めずに「今日はどうしたの?」と話を聞いてあげる。
ピアノは「親子のコミュニケーションツール」にもなります。
4. 目標設定を変える・緩める
「発表会で〇〇を弾けるようになる」などの大きな目標だけでなく、「今日は1小節だけ覚える」「3日続けて弾けたらシール」など、達成感が得られる小さなゴールを用意してあげましょう。
少しずつ「できた!」という感覚を積み重ねていくことが、やる気アップにつながります。
まとめ:ピアノは“心を育てる習い事”
ピアノは、単に音楽を学ぶだけでなく、集中力や継続力、表現力などを育てる素晴らしい習い事です。
しかし、それが「苦痛」になってしまっては意味がありません。
子どもの気持ちに寄り添い、「なぜ嫌がっているのか?」を一緒に考えることが大切です。
無理に続けさせるのではなく、「またやってみたい」と思えるようなきっかけづくりを意識して、親子でピアノを楽しんでみてくださいね。