ピアノ上達の練習効率をアップさせる方法
こんにちは。この記事では、ピアノを練習している方や「もっと上達したい」と思っている方に向けて、練習効率をアップさせるための具体的な方法をご紹介します。
ピアノの上達には、日々の練習が欠かせません。しかし、「一生懸命やっているのに思うように弾けない」「毎日弾いているのに進歩が感じられない」と感じている方も多いのではないでしょうか?
実は、ピアノの練習には「やみくもに弾く」よりも、「効率よく、頭を使って練習する」ことがとても重要です。今回は、初心者の方から中級者の方まで、すぐに取り入れられる効率的な練習法のコツをいくつかご紹介します。

1. 目標を明確にしてから練習する
まず大切なのは、「今日の練習の目的をはっきりさせること」です。
たとえば、
• このフレーズを滑らかに弾けるようにする
• 左手のリズムを安定させる
• ミスタッチを減らす
など、小さな目標を一つ決めるだけで、集中力がぐっと高まり、時間の無駄も減らせます。
何となく曲全体を通して弾くだけでは、苦手な部分もそのままになってしまいがちです。ピアノは「できているところを繰り返す」よりも、「できない部分を見つけて克服する」ことが上達の近道です。
2. 短い時間でも“集中して”練習する
「毎日1時間練習しなきゃ…」とプレッシャーを感じる必要はありません。実際には、短時間でも集中して行う練習のほうが効果的な場合も多いです。
特に忙しい大人の方や、部活や勉強で時間が限られている学生さんは、10分や15分でも質の高い練習を心がけましょう。
集中力を高めるためにおすすめなのが、
• タイマーを使って練習時間を区切る
• 苦手な部分だけに絞って反復する
• 練習前に「今日はここをやる」と書き出しておく
といった方法です。「今日はこの4小節だけ完璧にしよう」と思えば、短い時間でも達成感がありますし、確実に力がついていきます。
3. “通し弾き”より“部分練習”を重視する
「曲を最初から最後まで何度も通して弾く」という練習をしていませんか?
実はこれは、効率の悪い練習の典型例です。特にうまく弾けない部分がある場合、毎回そこに差しかかってはつまずき、また最初から弾き直す…という流れになってしまいます。
それよりも、苦手な小節だけを切り取って、繰り返し練習する方法が効果的です。たとえば、
• 同じ小節を右手だけ→左手だけ→両手で
• ゆっくりのテンポから徐々に速く
• 手の動きを分析して、指使いを見直す
など、徹底的に一部分に集中することで、結果的に全体がスムーズに仕上がります。
4. “ゆっくり練習”を徹底する
上達が早い人ほど、「ゆっくり弾く練習」を大切にしています。
速く弾こうとすると、どうしてもミスが出たり、手の動きが雑になったりしがちです。最初から完璧なテンポで弾こうとするのではなく、自分が確実にコントロールできる速さから始めましょう。
具体的には、
• メトロノームを使ってテンポを一定に保つ
• 一音一音のつながりを意識する
• 指が無理なく動いているか確認する
といったことに気を配ると、基礎がしっかり身につき、後からテンポを上げても崩れません。上達の土台を作るために、ゆっくり弾く練習はとても効果的です。
5. 録音や動画で“自分の演奏を客観的に見る”
自分の演奏を録音して聞き返したことはありますか?
演奏中は気づかなくても、録音を聞くと「リズムがずれていた」「思ったより強弱がついていない」「ペダルが雑だった」など、多くの発見があります。
また、スマートフォンなどで動画を撮影することで、姿勢や手の動きもチェックできます。無理な体の使い方をしていないか、腕や手首の使い方に改善点がないかを確認できるのも大きなメリットです。
恥ずかしさを感じるかもしれませんが、自分の演奏を客観的に見る習慣は、確実に演奏力を引き上げてくれます。
6. 気分転換や休憩も“上手な練習”のうち
「練習=我慢してがんばるもの」と思っている方も多いかもしれませんが、実は休憩や気分転換も練習の一部です。
集中力が切れているときに無理に続けても、思うように指が動かなかったり、逆に変な癖がついてしまうこともあります。そんなときは、思い切って一度席を立って、少し体を動かしたり、好きな曲を聴いたりするのも効果的です。
また、毎日同じ曲ばかりだと飽きてしまうので、気分転換に簡単な曲を一曲通して弾くというのもおすすめです。ピアノの楽しさを再確認でき、モチベーションも維持しやすくなります。
おわりに
今回は、「ピアノ上達の近道!練習効率をアップさせる方法」として、以下のポイントをご紹介しました。
1. 練習の目的を明確にする
2. 短時間でも集中する
3. 部分練習を重視する
4. ゆっくり練習で基礎を固める
5. 自分の演奏を録音・撮影して見直す
6. 休憩や気分転換も大切にする
どれも難しいテクニックではありませんが、少し意識を変えるだけで、練習の成果が目に見えて変わってきます。
ピアノは、焦らず、確実に積み重ねていくことが何よりも大切です。今日からぜひ、効率のよい練習法を取り入れて、楽しく上達を目指してくださいね。